アンボイナガイ
アンボイナガイは10㎝前後のイモガイですが、イモガイ類の中では大型です。歯舌と呼ばれる毒針を用いて魚を捕え捕食します。主に太平洋やインド洋など温かい海に生息しており、日本でも伊豆諸島・紀伊半島伊南に生息する非常に身近な貝です。一見どこにでもいそうな貝なのでほとんどの人は知らずに触ってしまいます。
しかし、この貝には非常に強力な神経毒があり、刺されれば呼吸困難に陥って死に至るケースも多いです。実際死者や重傷者は後を絶たず、1996年の報告では日本だけで23人が刺されて、そのうち8人が亡くなってしまいました。死者や重傷者が多いのは、血栓がまだないことも要因の1つでしょう。万が一刺された場合は、刺された場所の近くをきつく縛り、ただちに病院へ行くことをすすめられています。