世界にはまだまだ私たちの知らない動物が生息しています。もしかしたら未だ見つかっていない動物もいるかもしれません。そこで今回は、生息が分かっている面白い生態の動物達をご紹介していきます。生息が分かっていても、謎の多い動物や個体数が少ないため中々会えない動物までまとめました。遭遇したら思わず二度見してしまう、不思議な生態の動物達をぜひこの機会に学んでいきましょう!
エウラギシカ・ギガンティア
エウラギシカ・ギガンティアは南極の海底で見つかった奇妙な生物。金色のブラシにも似た体毛を身に纏い、一見すると釣りのルアーにも見えなくない体が特徴。南極の海底500~700メートル付近に生息しているとされており、体長20㎝にもなる巨大なワームです。実は海底にいる時は鱗に覆われていることが分かっており、陸に上がると全て落ちてしまうそう。現在貴重な標本がアメリカのスミソニアン博物館で見られます。
オカピ
世界三大珍獣の一つがオカピです。「森の貴婦人」とも呼ばれる美しさを持っており、世界の動物園が飼育に憧れるほど。生息地はアフリカ・旧ザイール北部の森林で、木の実や果物を摂取して暮らしています。オカピの祖先は2,000万年前に森林で住んでいました。その頃からほとんど姿を変えずに生きていたのがオカピです。つまり生きた化石。そして草原に進出したオカピが現在のキリンだと言われています。日本では横浜と東京の一部動物園で飼育中です。
クアッカワラビー
クアッカワラビーは体長40~60㎝の動物で、褐色の長い体毛で前身が覆われています。一見リスのようにも見えますが、実はカンガルーの仲間です。そのため子育ても半年間ほどお腹の袋で行いますし、移動もカンガルーと同じようにピョンピョン飛び跳ねて行います。生息地はオーストラリアで、西オーストラリア沖にあるロットネスト島やボールド島にいるようです。絶滅危惧種として保護対象なので、残念ながら日本の動物園では見られません。
オオミミトビネズミ
まるでアニメキャラのような可愛らしいルックス。オオミミトビネズミは世界最大の耳を持つ動物です。世界最大と言っても耳自体ではなく、体に対して耳の割合が世界最大になります。その耳の大きさは体長の3分の2にもなるそう。なぜこんなにも耳が発達しているのかというと、熱を逃がすためなんだとか。というのもオオミミトビネズミの生息地は砂漠などの乾燥地帯のため、こうした場所に適応するために進化したと思われます。ちなみに絶滅危惧種で、寿命は2年〜3年と短いそうです。
ジェレヌク
ジェレヌクはアフリカの砂漠やサバンナに生息する珍獣です。一番の特徴は体つきにあります。小さな体にはアンバランスとも言える長い首を持ち、別名でキリンと呼ばれてしまうほど。またオスにはドラゴンを連想させるS字の角が生えており、メスとは見た目の印象が大きく異なっているのも特徴です。食事の際は後ろ足で立ち上がり、前足を手のように添えて葉っぱを食べます。スラッとした背筋が何ともスタイリッシュ。過去には日本でも富士サファリパークで飼育されていましたが、現在は日本では見られません。
ダマスカスヤギ
まるでホラー映画の未確認生物?UMAのような見た目のヤギとして、最近世界で話題になったヤギがダマスカスヤギです。実はシリアや中近東諸国で大昔から繁殖されてきた動物ですが、SNSに拡散されるとたちまちゴートモンスターと呼ばれるようになりました。特徴は成長するにつれて奇形へと変貌していくこと。というのも若い頃のダマスカスヤギは耳が長過ぎるという点に以外において一般的のヤギだからです。大人になるにつれ、目は頭蓋骨の横に、鼻は上を向いて…というようにどんどん変化していきます。ちなみに多くの場合、耳は切られるんだとか。ちなみに中東では人気の動物で、シャーマンヤギとして740万円の値がついたこともあるそうです。
イリナキウサギ
え?ピカチュウ?と思わず言ってしまいそう。ポケモンで知られるピカチュウの元になった動物、イリナキウサギは中国北西部の天山山脈に生息しています。体長は約20㎝ほどで赤茶色の体毛が特徴。また良く知られるウサギのような耳は持たず、ハムスターのようにも見えますが、ウサギ類の近縁種になります。天山山脈の中でも特に標高が高い場所に生息しているため、撮影が難しい種です。ただ、撮影が難しいのは絶滅寸前だからという理由もあります。この可愛らしい動物の命をどうにかして守りたいですね!
シマテンレック
シマテンレックは明らかにネズミに似ていますが、遺伝子を調べると、ゾウやジュゴンに近い動物。全部で30種類ほどの仲間がおり、マダガスカル島を中心に生息している動物です。その中でもシマテンレックは、白と黒の体毛に覆われており、首元にある毛には「かえし」がついた針が生えています。敵に襲われるとこの針を突き刺して身を守るようです。ちなみに背中の毛はこすり合わせて音を出し、仲間とコミュニケーションも取れるんだとか。